こんにちは。コウジ(@koji596)です。
「ロジカル・ライティング―論理的にわかりやすく書くスキル」の感想を書きます。
文章力が無いと悩む方・購入を迷っている方の参考になります。
本書を購入すべき人
以下に当てはまる人は購入する価値は大いにあります。
- 文章が読みにくいと言われる人
- 「だから何?」と言われる人
- 頭に思い浮かんだことを文章に書いている人
- 文章の構造を意識出来ていない人
- 論理的な文章が書けない人
要するに「文章が上手く書けない」と自覚する人は読んでみることをオススメします。
ただし、正直本書が向かない人もいます。そこらへんの特徴は記事の後半で記載します。
文章を書くとは
ここからは、簡単に書籍の内容を紹介します。
前提として、「文章を書く」ということは、次の5点を意識する必要があると筆者は伝えています。
- 伝え手
- 相手
- テーマ
- 答え
- 期待する反応
この中でも特に「何について何のために書くのか」というテーマと目的が欠けていると、分かりにくい文章になるとのことでした。
確かに、このような必要要素を言語化し、意識的に文章に落とし込めている人はほとんどいない気がします。
その結果、目的や伝えたいメッセージが見えてこない、よく分からない文章が完成するのだと思います。
具体的な文章の書き方
分かりやすい文章を書く方法をいくつか紹介させて頂きます。
なお、書籍にはさらに多くのテクニックがより詳細に紹介されているため、実際に手に取ってみることをオススメします。
「テーマ」への「答え」を組み立てる
「文章を書く」ということは「伝え手・相手・テーマ・答え・期待する反応」で構成されると伝えました。
その際の「テーマ(問い)」に対する「答え」に納得感が無いと文章が分かりにくくなるので、論理的に問いと答えを組み立てます。
論理的に組み立てるには「答え」を構成する要素をMECEに検討してグルーピングを行い、so What/Why soで結論を導きます。

- MECE:「抜け漏れなくダブりなく」の意味
- So What:現在持っている情報から結論を導く
- Why So:結論に対しての理由の納得感を検証する
組み立てを視覚化する
文章は「見て分かる」ことが大切だと筆者は伝えています。
視覚化するために以下の2点を意識して下さい。
- 見出しで文章の組み立てを明示する
- 記号やスペースで文章構造を表現する
簡潔に表現する
最後に、そもそもの日本語についても紹介されています。
ビジネス文書では以下の3点が重要とのことでした。
- 具体的に表現する
- 論理的な関係を正しく表現する
- 簡潔に表現する
本書の注意点
ここまでで本書の内容を簡単に解説しました。お察しの通り、非常に読解難易度の高い書籍となっています。
分かりやすい文章を書くための抽象的なロジカルシンキングと、具体的なテクニックが入り乱れています。
手っ取り早く文章テクニックだけを知りたい人は確実に挫折します。
そういう方は、分かりやすく文章の書き方を説明している「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という書籍がオススメです。
ですが、ロジカルシンキングを学びながら、根本的に文章力を身につけたい人には非常にオススメの書籍です。
読破するのは中々大変だと思いますが、最後まで読み切った時、ビジネススキルは大きく向上しています。
まとめ
「ロジカルライティング」の書評を行いました。
ロジカルシンキングから具体的な文章テクニックまで説明されており、内容が難しいのですが、根本的な文章力を身につけることが出来ます。
ビジネススキルを身につけたい人はぜひ読んでみることをオススメします。